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Q1 どのような仕組みですか?
A1
朝、高照度光を目に照射することで、光の信号が網膜から脳の視床下部(ししょうかぶ)
にある視交叉上核(しこうさじょうかく)という体内時計をコントロールする神経細胞に伝わります。
その後、光の信号が松果体(しょうかたい)に送られ、睡眠のホルモンであるメラトニンの分泌を低下させることで眠気が覚めます。
そして夜にメラトニンの分泌が開始され、睡眠を促します。
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Q2 いつ使用するといいですか?
A2
毎朝同じ時間に使用することを推奨いたします。
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Q3 子供には使用できますか?
A3
子供の水晶体は未熟であり、光に対して敏感に反応する可能性があるため、13才未満の若年者の使用は、原則不可としています。
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Q4 どのくらいの期間、使用するといいですか?
A4
継続使用の必要はありません。
尚、高照度光療法では、開始後効果が表れるまで少なくとも1週間の使用が必要であり、3週間必要との報告もあります。持続期間に関しても、使用中止後すぐに悪化する場合やそのまま効果が持続する場合とさまざまですが、予防的に使用することで再発を防止できるとの報告もあります。
【臨床精神医学 第35巻増刊号より】
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Q5 飛行機内に持ち込みできますか?
A5
本体は機内に持ち込み可能です。尚、モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池については、ご利用になる航空会社へお問い合わせください。
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Q6 光の強さはどのくらいですか?
A6
10,000ルクスの照度があります。照度は光源からの距離によって異なり、離れると照度が下がります。
【補足】高照度光療法の治療に用いられる照度は2,000~3,000ルクスです。この照度は夜間のメラトニン分泌を抑制する効果があります。また、より高照度の方が治療効果に優れており、高照度の光を用いることで1回の照射時間を短縮しても症状を改善できることが示され、最近では10,000ルクスのより照度の高い光が用いられています。高照度光療法では一般的な方法として、2,500~4,000ルクスの光を2時間程度照射します。従いまして、10,000ルクスで30分が望ましいことになります。
(臨床精神医学 第35巻創刊号より)
生活環境の照度 夏の晴天:100,000ルクス、晴天時の日陰:10,000ルクス、曇天:5,000ルクス、コンビニ店内:900~2,000ルクス、事務所:3~800ルクス
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Q7 1日何回、何時間使用するのですか?
A7
毎朝1回、30~60分ご使用ください。60分使用することを推奨いたしますが、時間がない場合は30分や45分でご使用ください。
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Q8 メガネをかけて使用できますか?
A8
メガネをはずして使用してください。
【補足】メガネは角膜及び水晶体のレンズ機能を正常な状態に矯正するものなので、安全性に影響はありませんが、構造上メガネを外して使用する仕様になっています。
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Q9 コンタクトレンズを付けて使用できますか?
A9
使用できます。但し、カラーコンタクトレンズは付けたまま使用しないでください。
【補足】コンタクトレンズは、角膜及び水晶体のレンズ機能を正常な状態に矯正するものなので、安全性に影響はありませんが、カラーコンタクトレンズは、正しい効果が得られない可能性があります。
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Q10 光を見ても大丈夫ですか?
A10
光は直視しないでください。
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Q11 紫外線の影響はありますか?
A11
紫外線の波長成分は含まれていないので、影響ありません。
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Q12 水に濡れても大丈夫ですか?
A12
防水構造ではありませんので、水をかけたり濡らしたりしないでください。
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Q13 清掃はどのようにしますか?
A13
本体の取扱説明書のお手入れの方法に示すとおり、柔らかい乾いた布で拭いてください。
光照射部が汚れた場合は、柔らかい綿棒を使って、力を入れず優しく汚れを拭いてください。
ノーズパットに限り、ウェットティッシュ等で拭いてください。